impressible

主観

人間「当たり前」なことを「幸せ」とは感じられない


祖母は息子3人大学に行かせた所為で
ひどい暮らしをした
と言うが
母の話を聞くと
昔にしてはそんなひどい暮らしではない

多分元の暮らしの水準が高くて
尚且つ、身の回りの親戚の暮らしが良すぎた

祖父との望まぬ結婚で家を追い出された
と云う経緯もその思いに拍車をかけたのだろう
(昔の理不尽な考え方で
ひどく複雑な経緯になるので
またいつか)


母も自分もその水準を継承しているので
かなり恵まれていた
親父が社長息子でこれまた贅沢なので
それが普通だった

苦しい今、振り返って
贅沢だったなあ
と思う

でも分からないのだ
「当たり前」だから

幼い時に
「(持っているものが)何でもサンリオでいいね」
と言われても
中学で
「いつも弁当に果物が入ってていいね」
と言われても
「そう?」
としか言えない

しかし金がないと
サンリオグッズも果物も高い!
と思うので
今ならあの言葉の意味が分かる


身近に
「自分は望まれて生まれたわけではないので
写真も残ってないし
親からもかまってもらえなかったし
親戚との思い出もない」
と嘆く人がいる

しかし自分からの又聞きで
母は
「親の年齢を考えると世代的に
(親も親戚も)末っ子に対する扱いって
そんなものよ?」
と言っていた

多分親が構わなかったのは
共働きで忙しかったからだと思う

しかも金がない暮らしをしていたと言うのに
生きるのには全く支障のない
生まれつきの欠陥の手術を
きちんとしてたりするので
自分からしたら
「親はがっつりあなたのことを考えている」
と思う

今の援助ぶりを聞いても
「普通」どころか「甘い」範疇だ


いくら金があっても
生きるのに大変になる欠陥の手術をしない親もいる


親父は祖母の性質を丸々受け継いでいる

親父が腹を立てて
自分に物を投げつけていたように
祖母も親父に物を投げつけていた

運悪く投げた物が目に直撃し
片目だけが極端な弱視だ

その時の診察で
医者から
「今手術すれば視力は回復する」
と言われたが
祖父母は手術をしなかった

当時10万、今だと100万くらいだろうか
祖父は当時西鉄の重役
元々資産家で金がない訳はない
それが「子供にそんな金をかける必要はない」
と云う考えで手術しなかった

だから親父は小さい時から
片目がほぼ見えていない

その嘆く人の話を聞いていて
つい
「母方からは可愛がってもらえたけど
父方からは差別とか否定の方向で
積極的に関わられた自分より
全然マシだと思う」
と言ってしまったことがある

でも分からないのだ
「苦しみ」は主観でしかないから
比べられない

障害者である自分が
「普通」って幸せだよな
って思っても
大体「普通」と云う基準は
曖昧過ぎて人それぞれ過ぎるし
自分の思う「普通」に居る人たちは
それは当たり前過ぎて
「幸せ」なことでも何でもない


手術の話の延長だけど

自分は小さい時
歯の矯正をさせてもらえなかった
親父の「子供にそんな金のかかることをしなくていい」
と云う考えで

自分はその所為で下顎が出ている
だから下唇が出ている
不出来な顔が一層不細工だ

小学中学とこれをネタにひどくからかわれた
いじめの際のいいネタだった

今はこの噛み合わせの悪さが原因で
顎関節症になり
奥歯の神経が圧迫されて
虫歯でもないのに歯が痛いし
口を開けたりものを噛む時
パキパキと音が鳴って痛い


自分の生活をしながら
うちの生活の援助をしてくれていた
母方の親戚もさすがにここまではカバーしてくれなかった

小学校の友達たちが矯正しているのをみて
とてもうらやましかった

母は
大きくなって自分のお金で何とか出来たらいいね
と言っていたが
大きくなってからでは遅い

美容形成手術の範囲になり
かかる費用が全然違うのだ


今の暮らしを考えると
諦めしかない



自分の今の金のなさは
自分の生活水準が収入に対して高いからだ


一昨日
母と話していて
「恵まれてるのを当たり前として
暮らしている時は分からないのよね」
と母は言っていた


これに気付いてしまうのは
幸せなのか不幸せなのか

主観でしか測れない
「幸せ」「苦しみ」

考えるだけ無駄だろうか
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by nonbike | 2010-01-04 02:16 | heavy or negative
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