映画「タイヨウのうた」を見てきました。
シンガーソングライターのYUIが不治の病XP(色素性乾皮症)に
侵され、静かに生きる「雨音 薫」を熱演。
彼女の最初で最後の彼氏「藤代孝治」を塚本高史が演じ、
静かで、情熱的で、悲しいお話でした。
以後、めちゃネタばれ。あらすじどーぞー。
(長いですがそれなりに略しています。)
とてもいい映画なので、観る人は観てください!!
ではどーぞー。
XPに侵された薫は夜、ストリートライブに出かけ、
日が昇る前に帰ってきて就寝する生活を送っていた。
そんな彼女が気にしていたのが窓から見えるバス停で
毎日友達とサーフィンの待ち合わせをしている孝治。
でもきっと、話すことはないと思ってた。
親友といつもどおりストリートライブに出かけた薫は
偶然通り合わせた孝治を追いかけ、自己紹介を一方的にし、告白する。
親友から無理やり連れて行かれ、文句を言おうとする薫に
親友・美咲から「振られる前に助けてあげたのよ」と言われ、
黙るが、美咲は、孝治の情報収集を買って出る。
孝治と美咲は同じ高校で、ハンディカムに収めてきた映像には
今まで見たことのない学校と、今まで見たことのない孝治が写っていた。
その後、偶然いつものバス停で孝治と再会。
孝治は学校が休みになったらライブを見に行くと約束する。
しかし、約束の日、いつもの場所はへたくそな男に取られ、
薫はふてくされて、男がいなくなるのを待っていた。
そこへ孝治が現れ、薫を横浜へ連れて行く。
初めての場所にはしゃぐ薫。
そして、ライブをはじめるとあっという間に人だかりが出来て、
大成功を収めたのだった。
家の近くの海まで戻ってきて、孝治と時間を過ごす薫。
孝治から付き合ってくれといわれ、はにかみながらOKした。
しかし、「日の出を見ようよ」と言う孝治の言葉に気づくと、
帰らなければいけない時間は過ぎていた。
孝治の言葉を無視して駆け出す薫。
日が昇って、どんどん明るくなっていく。
家に駆け込み、孝治が追いついてもドアを開けずに座り込んでいた。
そこへ、薫を探していた両親と美咲が戻ってくる。
孝治は美咲から頬をぶたれ、「薫を殺す気!?」と怒鳴られ、
薫の病気を知ったのだった。
急いで病院に連れて行かれた薫。
皮膚に炎症が出来ていたが、そのほか異常はなかった。
しかし、薫は絶望し、孝治にももう会わないと言う。
孝治はサーフボードを売り、アルバイトを始める。
一方。薫の父親・謙は孝治にもう一度薫とあって欲しいと考える。
薫が夕方、起き出してくると、家に孝治と美咲がいた。
部屋に引き返す薫。一同静かになったが、薫は戻ってきて、
薫の「いただきます」で夕食会は始まった。
そこで、孝治は薫の歌をCDにする計画を伝える。
2万円でレコーディングできると言うところがあるのだ。
謙は自分も金を出すと言うが、
孝治は「自分が言い出したから自分だけでやりたい」と言う。
薫は黙っていたが、孝治にしてみないかと言われて大きく頷いた。
途中まで送っていく薫に孝治は「夜だけ会おうよ」といい、キスをする。
その後。薫はギターを弾いていたが、指が動かなくなり、引けなくなる。
病院で検査した結果、能の萎縮が始まり、
体の麻痺が始まったことを宣告される。
しかし薫は、夜、訪れた孝治に
「私の手、こんなんなっちゃったけど、歌うから!」と笑顔で伝える。
そして、レコーディングに挑む薫。
締め出されたみんなに、孝治は薫のすごさを語る。
「俺、いろんなところにCD売り込みますよ。将来は大スターだ」
薫は日が射す中、防護服を着て、砂浜にいた。
孝治が波に乗ろうと頑張っている。
薫は両親に「私、生きて生きて生きまくるんだから」といい、
足を引きずりながら孝治へ近づく。
倒れる真似をする薫に引っかかる孝治。
悲しく笑う孝治に「笑え!」と明るく頬をつねる薫。
孝治は明るく笑った。
薫はそれからまもなくして亡くなった。
それぞれ、CDを思い出の場所で聞く。
ある日、美咲が狂喜してラジカセを持って孝治のところへ来た。
ラジオで薫の歌がかかっているのだ。
両親もそれに気づき喜んだ。
そして、孝治は、またサーフィンを始める・・・。
感想。
XPって言うのは紫外線に当たるとひどい炎症が出来たり、
神経の麻痺が始まる病気らしいですね。
不治の病で最後は亡くなるらしい・・・。
静かなお話でした。
でも、一人の少女と周りの人の情熱と青春を描いたお話でした。
間がよくってですねぇ。
内容が少ないんですが、全然気にならない。
YUIの歌がうまいこと使われていて、良かったです。
母がですね、見ながら、ずーっと泣いてるんですよ。
「親の気持ちがわかる」って。
「自分も、なんでうちの子が。って何度も思ってきた。」って。
すいません苦労かけてて(--;姉も亡くなってるしね。
なーも薫が一生懸命家に走って帰るあたりから泣き始めました。
麻痺が始まって「いずれ死ぬ」と告げられたときの
父親・謙役の岸谷五郎の泣くのが・・・悲しくてですねぇ。
謙が最後の砂浜で「防護服脱いで走りまくれ」って
なんだか狂ったように言うんです。きっと、最後だから、
もう無理させてもかまわないと思ったんでしょうか。
でも、薫は「そんなことしたら、私死んじゃうじゃん」
「生きて生きて生きまくるんだから」と明るく返し、
それゆえに悲しくてですね。涙が出ました。
あとー。笑えたのはレコーディングのときに
みんな締め出されたのですね。「邪魔」の一言で(笑)
静かなのに、調子が良くて、
見てて、話がだるく感じることがありませんでした。
感動とかそういうのじゃなくて、
静かに悲しくて、静かに涙が出てくる映画でした。
最後、YUIの歌が流れているんですが、
それは、ストリートライブの場所だったり、商店街だったり、
家だったり・・・それぞれが思い出の場所でCDを聞いているんです。
それは悲しみですよね。
でも、ラジオでかけられて、ぱっと変わるんです。
みんな笑顔になるんです。
残したものがみんなを笑顔に変えるって、いいですよね。
ずっと泣いてたんですけど、それでちょっと笑えて。
いい映画だな。ってしみじみ思いました。
先着80名にノベルティのストラッププレゼントと言うのがあって。
映画の半券と「タイヨウのうた」関連CD購入のレシートで
もらえるとのことで、まだ余っていることを確認してから、
CD買って、貰いました。
最後の3つくらいぽかったんで、間に合ってよかったです。
えーと、ギターの・・・チップ?いや・・・なんだ?
とにかく、ギター弾くときに使う爪みたいなやつ、三角の。
それの、薫が劇中ずっと首に下げてたやつがストラップでした。
かわいーです。

ネットでは抽選プレゼントをやっているショップもあるので、
チャレンジしてはどーでしょー。
ではー。